2017年7月15日土曜日

6月8日ろーじ落研 「花盛り人情長屋」の稽古

2017年6月8日、ろーじの落研の第8回目が行われました。

6月18日の父の日のイベントで行われる「父にささげるバラエティ」で、落研のメンバーは、落語を元に作られたお芝居をやります。タイトルは、「花盛り人情長屋 情けは人の為ならず」です。それに出演する、5名の参加者が集まりました。

 

 

()内は演者。

 長屋の家賃を払えず、見投げしようと決めた夫婦、夫の熊(Kさん)と嫁の寅(Fさん)が偶然通りかかったフーテンの酉(Mさん)に止められます。

 二人の事情を聞いた酉さんは何も言わずわざと財布を落として帰ろうとしますが、夫婦は「財布落としましたよ」と何度も呼び止めます。酉さんは「あんたらは夫婦揃って正直者の上に馬鹿がつくんだな」と呆れながら、財布を夫婦にあげます。
 熊さんと寅さんは「身投げって儲かるんだな」といい、ひと芝居打つことを思いつきます。

 しかし、熊さんが身投げするふりをしていた時にやってきた、番頭さん(Tさん)も見投げをしようとしました。集金を落としたという番頭さんの話を聞いた熊さんは、番頭さんに酉からもらったお金をあげてしまいます。
 
 それを聞いた寅さんは怒り、「金稼いでくるまで家に入れてあげない」と家に帰りました。
もう一度見投げを演じようとした熊さんの前に、今度は長屋の大家さん(Kさん)が通りかかります。大家さんは、熊さんを羽交い締めして止めようとしますが、いつの間にか、見投げしようと「放して下さい。死なせて下さい」という方と、羽交い締めする方が入れ替わる所が面白かったです。










 熊さんの「寅が先にいってしまいまして」の言葉を、奥さんが亡くなったと勘違いした大家さんはお金を渡し、夕方に家にまた持っていくと約束します。お金が手に入ったと熊さんは喜んで家に帰りますが、入れ違いに寅さんがやってきます。
 熊さんが身投げしたと勘違いし、自分も身投げしようとした寅さんの前に、今度は管理人さん(Sさん)が現れます。訳を聞いた管理人さんはお金を渡し、夕方にまたお金を持っていくと約束します。


 


そして、夕方、大家さんと管理人さんは夫婦の家にやってきますが、大家さんが家を覗くと熊さんが死んでいるが、管理人さんが覗くと寅さんが死んでおり、二人一緒に覗くと、二人同時に死んでいました。
師匠のAさんから「覗く前から倒れているより、覗くと同時に倒れた方が面白い」とアドバイスが出ました。










 昼間、番頭を助けてくれたお礼にやってきた、大阪の大店、ろーじ家の主人(Aさん)により、夫婦は救われます。





 ろーじ家主人からのお礼の小切手を受け取れないという熊さんに、大家さんが言った「熊さん、お前さん今まで人の為にいろいろ苦労してきたんじゃないか。それを神様が見ていてくれたんだよ。情けは人の為ならず。廻り廻って我が身の為。熊さん、有り難くいただいておきなさい」という台詞が良かったです。










 
このお芝居を見た人達が、楽しく、温かい気持ちになれたらいいなと思いました。

2017年5月26日 ゆったりリラックスたいそうの会レポート

会場:西成市民会館 参加者14名
時間:13時~16時半

前半をフェルデンクライス、後半に瞑想をおこないました。

フェルデンクライスメソッド
(緩やかなたいそうの様な動き)   
「胸の上で手を組んで、ひじを上げる」

仰向けになって胸の上で手を組み、ひじを持ち上げます。手の動きに合わせて、頭を持ち上げたり、座って同じ動きをしたりと、いろいろなからだの動きを試しました。最後には、手を床について上体を起こしました。



  











参加者の感想 
(たいそう)

外で遊ぶ子どもと大人の声が聞こえてきて良かった。腕や頭を持ち上げる動きの時は息を吸いながら、降ろす時は息を吐きながらやるのがやりやすかった。
(Tさん)

右に比べて、左の肩から左手にかけての動きがかなり悪い。右の股関節も悪いので、対極線に繋がってるのかと思った。
(Yさん)

自分の動きにくい所に気づいた。
(Mさん)

肘から胸へといく動きが、普段やっている太極拳と反対で難しかった。
(Nさん)


手首が痛い。手の動きを頑張っていたら肩甲骨が動いた気がした。
(Kさん)

背中に手を入れて動かすことがないので、どうやって動かすのか考えるのに苦労した。痛かったが、背中全体が柔らかくなったのを感じた。
(Yさん)

身体が動かない。
(Oさん)



【瞑想】
ナーダブラーマ瞑想
チベットの古い瞑想を基にした瞑想で、ハミングをしたり、手を動かしたりして、最後には静かに横たわります。

寝ているような感じがした。気持ち良かった。
(Kさん)

外の声に気が取られる。シーンとした感覚が捉えられなかった。
(Nさん) 

外が賑やかで気を取られた。
(Mさん) 

5~10分で寝てた。緊張していた身体がほぐされた。集中はしなかったけど、緊張がとけて弛緩状態になった。(Yさん) 

外が騒がしいわりに良かった。久しぶりにすごく良い感じだった。
(Yさん)

調子良くできた。眠くならずにずっと意識があった。
(Kさん)

リラックスできた。ゆったりした気持ちになれた。
(Tさん)

2017年5月17日 「ろーじの落研レポート」

ろーじの落研の第7回目が行われました。
この日は、最近、落語が好きになり落研に興味を持って来てくれた2名の見学者を含めた、8名の参加者が集まりました。

今日は初めに、桂枝雀さんの「つる」を観賞しました。
甚兵衛という男が生き字引だという噂を聞いてやってきた男が、鶴がなぜ日本の名鳥なのかと問います。知ったかぶりをしておかしなことを言う男の姿が面白かったです。

6月18日に、カマパブで行われる父の日のイベント「父にささげるバライエティ」内で、落研のメンバーで落語を元につくられた「情けは人のためならず」という居をやることになりました。

元になった落語は「文七元結」という人情噺で、歌舞伎でも演じられています。

台本は、身投げしようとする夫婦と、そこに通りかかった人々の模様を描いた話ですが、新喜劇のような雰囲気で、とても面白かったです。人間のそこはかとない情やおかしみが感じられました。

この日は人数が足りず、決まらなかった役もありましたが、台本の読み合わせをしたところ、配役もそれぞれ雰囲気の合った役に決まりそうでした。芝居や落語の人物と、実在の人物の雰囲気や性格が似ている事が、なんとなく面白いと思いました。台本の台詞が、演じる人が言いそうな言葉だと、それだけで笑いが起きそうです。

本番まで、後数回、皆で練習する日を設けました。

秋には、ろーじの落研の一周年記念イベントもやるかもしれません
落研のメンバーは、落語に登場する人物のような面白さを持った魅力的な方々なので、それぞれ思い切り楽しんで欲しいと思いました

この活動は、「平成29年度 大阪市ボランティア活動振興基金」からの助成金をえておこなっています。

5月12日 ゆったりリラックス体操レポート

会場:西成市民会館      参加者12名
時間:13時~16時半

この日は、前半をフェルデンクライス、後半に瞑想をおこないました。



フェルデンクライスメソッド
(緩やかなたいそうの様な動き)

「爬虫類の動き(#512)」
うつぶせにねて、足もそろえて、からだを一体のものとして動かすところから、左右に分けて動き、はいはいをするところまで、魚類から爬虫類、哺乳類の動き方のまねをしました。
途中で、脳の発達に関するお話をしました。

【参加者の感想】
尺取り虫のような動きが面白かった。うつ伏せで前に進む時に、骨盤を左右同時に動かすのが難しかった。
(Tさん)

面白かった。無意識に動いているのも、意識してやると、身体はこんなふうに連動してるんだと思った。赤ちゃんの動きってすごい、自分はこんなふうに成長してきたんだなと思った。
(Dさん)

生物の40億年の動きを体感した。
(Yさん)

難しかった。
(Mさん)

全身使う動きが難しかった。
赤ちゃんの頃の動きに戻るのが大変だった。
(Nさん)

うつ伏せが昔から嫌いで、息苦しくるのだが、小さい時にやってなかったからかなと思った。
(Kさん)

楽しかった。自分はうつ伏せに抵抗がないので、立ち上がる(生まれる)前の時で止まってる気がした。
(Yさん)


【瞑想】
ナーダブラーマ瞑想をしました。
ナーダブラーマは、チベットに古くから伝わる瞑想を基にしたもので、最初の30分ハミングをします。
次の15分間は、自分のほうから世界へ、世界のほうから自分のほうへ手を動かします。ハミングと手の動きを通して、あなたの相反する部分が調和し始め、あなたの存在全体に調和をもたらします。
最後の15分、静かに座るか、横たわります。


参加者の感想

三半規管がおかしい、バランスが悪いのか、目を閉じたまま右手と左手が合わせられない。
(Kさん)

気持ち良かった。でも、無心になれない。飛びたいけど、飛べない。
(Nさん)

自分では手が動いたと思った。
(Mさん)

最後15分間、緊張がほぐれて、何回もあくびがでた。外の子どもの声に耳を傾けていたら、幸せな気持ちになり、涙が出てきた。家で1人で瞑想をやっても何か違う気がしてできない。
(Yさん)

あっという間に時間が過ぎて心地好かった。途中、声が出なかったのは寝てたのかもしれない。終わった後すっきりした。子どもの声が新鮮で、いい気をもらえた気がする。
(Dさん)

時間が長く感じた。ここはどこだろうと思った。自分の感覚の中では時間は伸び縮みしてると思った。
(Kさん)

無心になりたかったが、雑念だらけだった。外から聞こえる子どもの声が良かった。平和だと思った。
(Tさん)



この活動は、大阪市ボランティア活動振興基金からの助成金をえておこなっています。

2017年7月1日土曜日

7月からの予定

2017年7月以降の予定をお知らせします。
フェルデンクライスメソッドのグループレッスンと、OSHOの瞑想を行います。

 7月 7日(金)  会場:西成市民館 2階和室
 7月 28日(金)  会場:西成市民館 2階和室
 
開始時間:1300〜16:30
参加費 1000円(60歳以上、学生、しんどい方無料、カンパ歓迎)


ダイナミック瞑想のお知らせ
 7月 6日(木) 会場:太子老人憩の家
 7月 20日(木)  会場:太子老人憩いの家
 8月 3日(木) 会場:太子老人憩いの家

開始時間 8:15〜9:15 (8:05までに会場に入場ください)
参加費 500円 



会場のご案内

 ■西成市民館 
 大阪市西成区萩之茶屋2丁目9−1
 地下鉄動物園前出口9徒歩5分
 JR環状線新今宮駅西口徒歩5分


■太子老人憩いの家
 大阪市西成区太子1丁目8-6
 地下鉄動物園前出口8から徒歩3分
 JR環状線新今宮駅東口から徒歩5分


助成:大阪市ボランティア活動振興基金(申請中)

4月20日ろーじ落研レポート

2017年4月20日、ろーじの落研の第7回目が行われました。
この日は、6名の参加者が集まり、いつも通り和やかな雰囲気で始まりました。

今日はまず、笑福亭松鶴さんの「寄合酒」の動画を視聴しました。

その後、KさんとTさんのコンビ「やじきた」の漫才から発表が行われました。
師匠が書いた台本に、二人で考えた話を足したそうです。
後半からKさんのテンションが上がってきて、アドリブが増えてきました。Kさんは「漫才をしていると、終わるのが寂しくなってきて、いろいろギャグを足したくなる」と言っていました。落研のメンバーの名前が登場したのも面白かったです。
台本ではなく二人の実際の会話や、やりたい事がどんどん足されていくのが、面白いと思いました。
台本を出て、二人で遊びたくなるのは、とても良いことですが、少し詰まったりした箇所もあり、師匠から、「ギャグ(アドリブ)を言ったら、戻ってこないと」「テンポをもう少し良く」とアドバイスが出ました。
次回はどうなっているかとても楽しみです。


毎回新しい話を覚えてくるSさんは、今日も「狸賽」という話を完璧に覚えてこられました。
子どもにいじめられていた所を助けてもらった狸が恩返しに来て、博打好きの主人公のためにサイコロに化けるという話です。
とても楽しく、可愛い話なので、落語を聞いたことがない人や、子どもに聞いてもらいたいと思いました。
賭博場のシーンから話が盛り上がり、最後まで次の展開はどうなるのだろうとわくわくしながら聞けました。

最後は、師匠のAさんが「高津の富」を披露されました。身近な場所が舞台であり、またくじを引く庶民の気持ちが描かれているところなど、共感を持って聞けるお話だなと思いました。

6月18日に父の日のイベント内で、落語会をすることになりました。
落語会に向けて、参加者の皆がどのように仕上げてくるかとても楽しみです。初回よりもずっと、それぞれの個性や、やりたい事が明確になってきており、落語や漫才をやる個々の楽しみが強まっているように感じます。同時に、気負わずに参加できる雰囲気もこの落研の良いところだなと思います。落語初心者の方や、会話の練習、人とコミュニケーションを取りたいという方に、もっと気軽に参加して欲しいと思いました。


レポート:つづら