6月18日の父の日のイベントで行われる「父にささげるバラエテ ィ」で、落研のメンバーは、 落語を元に作られたお芝居をやります。タイトルは、「 花盛り人情長屋 情けは人の為ならず」です。それに出演する、5名の参加者が集ま りました。
()内は演者。
長屋の家賃を払えず、見投げしようと決めた夫婦、夫の熊( Kさん)と嫁の寅(Fさん)が偶然通りかかったフーテンの酉( Mさん)に止められます。
熊さんと寅さんは「身投げって儲かるんだな」といい、 ひと芝居打つことを思いつきます。
しかし、熊さんが身投げするふりをしていた時にやってきた、 番頭さん(Tさん)も見投げをしようとしました。 集金を落としたという番頭さんの話を聞いた熊さんは、 番頭さんに酉からもらったお金をあげてしまいます。
それを聞いた寅さんは怒り、「 金稼いでくるまで家に入れてあげない」と家に帰りました。
もう一度見投げを演じようとした熊さんの前に、 今度は長屋の大家さん(Kさん)が通りかかります。大家さんは、 熊さんを羽交い締めして止めようとしますが、いつの間にか、 見投げしようと「放して下さい。死なせて下さい」という方と、 羽交い締めする方が入れ替わる所が面白かったです。
熊さんの「寅が先にいってしまいまして」の言葉を、 奥さんが亡くなったと勘違いした大家さんはお金を渡し、 夕方に家にまた持っていくと約束します。 お金が手に入ったと熊さんは喜んで家に帰りますが、 入れ違いに寅さんがやってきます。
熊さんが身投げしたと勘違いし、 自分も身投げしようとした寅さんの前に、今度は管理人さん( Sさん)が現れます。訳を聞いた管理人さんはお金を渡し、 夕方にまたお金を持っていくと約束します。
そして、夕方、 大家さんと管理人さんは夫婦の家にやってきますが、 大家さんが家を覗くと熊さんが死んでいるが、 管理人さんが覗くと寅さんが死んでおり、二人一緒に覗くと、 二人同時に死んでいました。
師匠のAさんから「覗く前から倒れているより、 覗くと同時に倒れた方が面白い」とアドバイスが出ました。
昼間、番頭を助けてくれたお礼にやってきた、大阪の大店、 ろーじ家の主人(Aさん)により、夫婦は救われます。
ろーじ家主人からのお礼の小切手を受け取れないという熊さんに、
このお芝居を見た人達が、楽しく、 温かい気持ちになれたらいいなと思いました。